年度終わりにミニ発表会を開催しました♪
今回は発表会と呼ぶほどの大きな規模でとは思っていませんでしたが、この春からめでたく希望の進路の決まった生徒さん達が数名おられたので、「合格おめでとう!の会」とも呼ぶべき小さな発表会を開きました。
京丹後市にある、おしゃれなトータル・カフェP-Fourのマスターはじめスタッフさんのご厚意により、開店前の時間帯にステージを使わせてもらい、中高生を中心としたメンバーで弾き語りなどを披露しあいました。
受験勉強や部活の合間にコツコツ練習してきた皆さんの、精一杯一生懸命演奏される姿を観ることができたことは嬉しかったですし、観に来られてたお母様やお父様と一緒に生徒さんのご成長を喜び合うことができたのもとても嬉しかったです。
思い返せば年中さんからのお付き合い、毎週隣町から峠を越えての送迎本当にありがたいです。
雪で峠が越えれず何回か送迎を断念されたこともありましたが、オンラインレッスンに切り替えての受講も慣れてこられて、本当に途切れることなく頑張ってこられています。
発表が終わってからは、カウンターテーブルをみんなで囲んでポテトを食べながらしばしドリンクで歓談。 次に発表会で一緒に歌いたい曲を決めたりする時間も楽しかったです。 帰り際に、生徒さんとお父様お母様揃って、「進学後もレッスン継続でお願いします!」と嬉しいお言葉をいただきました。 希望かなって、遠距離の高校に通う予定の生徒さんですが、レッスンの曜日を週末に変えて、春からも一緒に頑張っていきたいです♪
ちなみに最近の私は空き時間にコツコツ和訳に挑戦しています。 Heinrich Neuhaus/The Art of Piano Playing (ゲンリフ・ネイガウス/ ピアノ演奏の芸術) モスクワ音楽院で20世紀前半から指導しておられた巨匠ネイガウス先生の考察がいろんなテーマで書かれているのですが、特に第5章の「指導者と生徒」について大変興味深く和訳に手をつけ始めてもう数年(汗)。
文章の和訳自体はそれほど時間はかからなくなってきたのですが、文中に紹介される楽曲や楽譜、作曲家、演奏家、中には音楽以外の芸術家や思想家の名前もあがるので、その都度調べていたら本当に時間がかかるのです。でも、これがまたすごく楽しく没頭できる時間なのです。
まさに、目から鱗と言うのでしょうか。 本当に良い先生とは、その生徒さんの演奏からすっかり自分の存在感を消せるということ。
自分の手助けが無くても、生徒さんが自分でしっかりと歩いていけるということ。
そこまで行けたら、本当にすごいことだと思うしいつもそこを目指していたいと思います。
実際には「まだまだ・・・」という段階であっても、生徒さんの意思で自己決定することの大切さ。
これだけは指導者のエゴで侵してはならないと思います。
「あなたには●●●は無理!」(この●には、進路だったり楽曲名や作曲者名が入ったりしますが)とずっと言われ続けると、生徒さんの自己肯定感は薄まり、「私には先生のお力添えがないと無理だ!」という激しい洗脳にかかるのだと思います。
そうやって、ずっと自分では何も決められないという悲しい状態の生徒さんを作り上げてしまうのは、本当に罪深いことだと思います。
まだまだ、そういった昭和スタイルのご指導をされてるお教室もあるというのが悲しい日本のピアノ教室の現状です。
見せかけの情報に惑わされずに、自分の足で歩いていける大人になって欲しいと切に願います。
この春に進路を決めた生徒さん達はみんな誰かの意見に従ったのでは無く、自ら選んで受験し合格を勝ち取って来られた。
本当にそのこと自体が素晴らしいことだと思うのです。
それで、もしつまずいたり、失敗したと思うようなことがあったとしても、自分で選んだ道なのだからそこからまた前に進めば良いだけのこと。
失敗する経験を先回りして摘み取るのも、「失敗泥棒」なんて言いますものね。
気をつけたいものです!
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